首すじの痛みー高すぎる枕が原因に
合わない枕は首周辺の血行を阻害する
合わない枕が原因で引き起こされる症状の中で、最も代表的なのが、首すじのこりや張り、痛みです。枕の形状や高さがあっていないので、夜の眠りで首を休ませるどころか、逆に首をくたびれさせる結果となります。枕が原因で首になんらかの症状が出ている場合は、朝起きた時に最も強い症状が出るのが特徴で、夜寝る前はなんともなかったのに、朝起きたら首すじにこりや痛みが出ているようなときは、明らかに枕が関係しています。
肩こりー高い枕、不安定な枕が原因に
朝から肩がこる人は要チェック
合わない枕が原因で首すじのこりや痛みを感じている人は、同時に肩こりを訴えるケースが大半です。首を支えている筋肉は肩のほうにもつながっていますし、首と肩はどちらも同じ神経の支配下にあります。
首のこりを招きやすい「高すぎる枕」は肩こりの原因にもなります。また「不安定な枕」も肩こりを誘発します。枕に安定感がないと寝ている間に頭がぐらぐらとして安定しないので、枕なし状態と同じになります。そうすると脊椎が伸びきって首の筋肉が縮まった状態になり、肩につながる血行が大幅に阻害されてしまうのです。
頭痛ー不安定な枕、低い枕が原因に
熟睡できないことが大きな引き金に
頭痛も枕が原因で起こることがよくあります。合わない枕が頸部を圧迫し、交感神経を過度に緊張させて脳への血流を悪くするためです。
頭痛が起こりやすいのは「不安定な枕」と「低すぎる枕」です。枕が不安定だと、頭の収まりが悪くて首に負担がかかり、眠りが浅くなります。また、枕が低すぎると、心臓の高さよりも脳の高さが低くなるために頭がうっ血して、眠りが浅くなります。つまりいずれの枕も、深い眠りが得られないために、目覚めたときに頭が重く感じたり、頭がすっきりしないといった不快症状が出てくるのです。
よくクッションみたいなふわふわな枕を使っている人や、低反発枕なども同様なことがいえます。これらの症状に悩む人は少し硬めの、安定感のある枕に切り替えることをおすすめします。
腰痛ー高い枕、低い枕が原因に
首にやさしい枕は腰にもやさしい
敷き布団やマットレスが悪くて、腰痛が発生する事は良く知られています。しかし枕と腰痛の関係についてはあまり取り上げられることがありません。ところが実は枕が原因で腰に痛みが生じてくる例は少なくないのです。人の背骨は首から腰までS字のカーブで、背骨全体が一種のバネのように働き、絶妙のバランスと強さが維持されているわけです。しかしどこかに乱れが生じると背骨全体にきしみが生じます。ですから首の悪い人はそのうち必ず腰も悪くなってくるし、逆に腰の悪い人は首も悪くなるという悪循環におちいるのです。これは寝ているときも同じです。腰痛が起こりやすいのは「高すぎる枕」と「低すぎる枕」です。これらはどちらも首に過度の緊張を強いるので、頚椎につながっている胸椎や腰椎にも負担をかけてしまいます。
いびきー高すぎる枕が原因に
慢性的ないびきは要注意
睡眠中は筋肉がゆるむため、口が多少開いた状態になり、舌がのどの奥の方へ下がってしまいます。すると、口から吸い込む空気の通りが悪くなって、軟口蓋が振動して音が発生する場合があります。これが「いびき」です。深酒などして一時的なものであればまったく問題ありませんが、慢性的ないびきは要注意です。まずは鼻やのどに問題がないか専門医に相談することをおすすめしますが、特に問題がない場合は、枕が原因の可能性があります。特に高すぎる枕を愛用している人は、頚椎が前屈しているので、気管が圧迫されて狭くなり空気の通りが悪くなるからです。ですから自分に合った高さの枕で顔の角度も一定に保ってあげると、鼻で呼吸しやすい寝姿勢が保たれるため、いびきの防止におおいに役立ちます。
正直に言って枕選びはとても難しいです。枕あわせをする私たちにとっても難しいのです。首や頭の高さの数値を測り、ためし寝をしてもらい、微調整をしてお渡しする。でもお客さんの使っている敷き布団の硬さによっては浮き沈みが違うのでまた高さが変わってしまいます。でもお互いに遠慮なく意見を言って、また微調整しながら適性な枕の高さを作っていくという感じです。
買ったはいいけどすぐに押入れにしまいっぱなしにならないように、枕選びは慎重にしていきましょうね。


